泌尿器科の病気

前立腺がん

男性の前立腺にできるがんで、現在男性では4番目に多いがんです。年々増加しており、2025?2030年には胃がんや肺がんを超えて1番目になると予想されています。
60歳ごろから増加し、年齢とともに増加していきます。初期には症状が非常にでにくいため50歳をすぎたら前立腺がん検診を受けることが大切です。

検査
  • 血液検査
    PSAという腫瘍マーカーを採血で検査します。早期に前立腺がんを発見するきっかけとなる最も重要な検査です。
    自治体のがん検診などや企業健診などに含まれている場合もあります。以前に検査歴がある方はきちんと保存しておいて、数値がわかるようにしておくと良いでしょう。
  • 直腸診
    肛門から指を入れさせていただき前立腺を触診します。癌であれば硬く不正なしこりが触ることがあります。
  • 超音波検査
    前立腺の大きさが大きいと癌がなくてもPSAが高くでることがあります。前立腺の形、大きさを調べるために行います。

上記検査にて前立腺がんの疑いがあると判断した場合には精密検査に進みます。

  • MRI検査
    前立腺内にがんがあるかどうかを画像検査で調べます。連携している医療機関がありますので、当クリニックから直接予約をとることができます。
  • 前立腺生検検査
    最終的に確定診断するための検査です、前立腺に針を刺して組織を採取し、がん細胞があるかどうかを病理医が顕微鏡で観察し診断します。
    当クリニック内で行う場合と、連携医療機関に短期入院し行う場合があります。
治療

前立腺がんの治療はさまざまな方法があります。手術、放射線治療、ホルモン治療(内分泌療法)、抗がん剤、無治療で経過観察などの方法があります。治療方針に関してはがんの悪性度、転移の有無、患者様のご希望などの要素を考慮して決定していきます。場合によっては多くの選択肢が提示できるため、どの治療が最も自分に適しているかをよく話し合いながら選択していただきます。