泌尿器科の病気

前立腺炎

急に強い症状が出るタイプと、長期間症状が続くタイプがあります。

急性前立腺炎

排尿時に下腹部や陰部の痛み、頻尿が出現し、高熱が出ることもあります。
男性は膀胱炎にはなりにくいかわりに前立腺に炎症をおこします。

検査
  • 尿検査
  • 尿の細菌培養検査
治療
  • 抗生物質の内服
    一旦治った後に再燃したり、慢性化したりすることもあるので、しっかり内服することが大切です。

慢性前立腺炎

慢性骨盤痛症候群とも言われ、腹部や会陰部の痛み、睾丸や鼠径部の痛み、うちももや肛門まわりの痛みなど症状は多彩です。症状はむらがあり、長期化することもあります。
原因は、慢性的な細菌やウイルスの感染(性病ではなくても)や、長時間の会陰部の圧迫、長時間の座った姿勢、アルコール、ストレスなどですが、原因が特定できないことも多いです。正直、なかなか難儀な病気ですが、悩んでいる男性は非常に多くいらっしゃいます。

検査
  • 尿検査
  • 前立腺・膀胱超音波検査
  • 尿の細菌培養検査
治療
  • 他院で治療歴があり、なかなか手詰りなこともあったり、治療が長期化したりすることもありますが、症状に波がある病気ですから、根気よく治療を継続し症状をコントロールすることが大切です。適切な抗生物質をしっかり内服することで症状が軽快することがあります。漢方薬を使用することもあります。症状が強いときは痛み止めが必要なこともあります。
    適度な運動や禁煙も大切です。また長時間座り仕事をされている方は円座(ドーナツ状の座ぶとん)の使用もお勧めしています。