泌尿器科の病気

陰嚢・睾丸の病気

陰嚢の中には様々な構造物が含まれています。

  • 精子を作る精巣
  • 精巣と隣接している精巣上体(副睾丸)
  • 精巣を栄養する血管
  • 精子の通り道となる精管
  • 血管と精管を束ねる精索

などが含まれており、異常が起きる部位によって様々な症状が起こりえます。
症状によって原因はそれぞれであり、原因に応じた治療を行います。

  • 陰嚢が腫れているが柔らかく痛みもない

    陰嚢水腫、精液瘤を疑います。

    陰嚢内に水が溜まった状態です。針で刺して陰嚢内の水を抜きます。再発を繰り返してしまう場合は手術が必要になることもあります。

  • 陰嚢に痛みがあり、赤く腫れている

    精巣上体炎を疑います。

    精巣上体に細菌感染を起こしている状態であり抗生物質による治療を行います。

  • 陰嚢が硬く腫れているがそんなに痛みを感じない

    精巣腫瘍を疑います

    超音波検査や採血で腫瘍マーカーの測定を行い、腫瘍が疑われる場合手術が必要となります。

  • 耐え難い激痛が急に陰嚢に出現した

    精巣捻転症を疑います

    精索がねじれてしまい、精巣を栄養している血液が十分に行き届かない状態です。
    ほうっておくと精巣が壊死してしまうので緊急手術をおこなう必要があります。