泌尿器科の病気

過活動膀胱

尿の回数が多く(頻尿)、トイレに急にいきたくなり我慢がしにくくなる(尿意切迫感)病気です。尿もれを伴うこともあります。最近TVのコマーシャルなどでも認知されるようになってきました。
若い方から高齢の方まで悩まれている方も多く、泌尿器科に通院している女性のかたのなかでは最も多い病気かもしれません。
生活のさまざまな場面で生じるため、よく何回もトイレに起きて眠れない、尿の悩みで長時間電車に乗れない、会議が耐えられない、ゴルフ中に何度もトイレに行ってしまう、バス旅行に行けないなど困っている方もたくさんいます。

検査
  • 排尿日誌をつける
    まずは、排尿の状況をきちんと調査します。排尿日誌といい、回数や尿の量、切迫感の有無、水分の量などを2,3日間つけてもらいます。
  • 尿検査
    膀胱炎の状態でないことを確認します。
  • 超音波検査
    膀胱腫瘍や結石などがないかを調べ、過活動膀胱以外で治療が必要な病気がないかを確認します。
  • 残尿測定
    排尿後に尿の残り(残尿)がないかを調べます。
治療

内服での治療が基本となります。内服薬にはいくつかの種類があり、患者さんにあったものを選んで治療していきます。

内服でもなかなか治らない場合は

  • 膀胱磁気刺激装置
    椅子に座って着衣のまま膀胱や骨盤底の筋肉に磁気刺激を与えます。

  • 干渉低周波治療
    こちらは、おしりとおなかにパッドを直接はって膀胱周辺の排尿に関係する筋肉や骨盤底筋に刺激を与えます。