泌尿器科の病気

尿失禁(尿もれ)

大きく2つのタイプがあります。

  • 腹圧性の尿失禁

    重い荷物も持った時、くしゃみをした時などお腹に力を入れた時に漏れてしまう状態。

  • 切迫性の尿失禁

    トイレに行きたくなると急に我慢できなくなってしまいトイレに駆け込む間に漏らしてしまう状態。

この2つが両方ある場合もあります。

また、まれですが、尿が気付かないうちに常にチョロチョロ漏れている状態もあります。この場合は専門的な治療を早めに行う必要があります。
前立腺肥大症や神経因性膀胱などが原因で、長期間尿が出ない状態が続くことによって膀胱が伸びきってしまい、本人は、大量に尿が膀胱にたまっていることに気が付かないけれどもチョロチョロあふれだしている状態です(溢流性の尿失禁)。

検査
  • 尿検査
  • 超音波検査
  • 残尿測定検査
  • 尿流量測定検査
治療

失禁のタイプによって治療法は異なります。骨盤底筋体操と同時に、内服薬で治療します。まず膀胱をゆったりさせる作用のお薬を内服します。尿を我慢する筋肉を締める作用のお薬を併用することもあります。

なかなか治らない場合

当院には「膀胱磁気刺激装置」という膀胱や骨盤底筋を刺激して尿もれを減らす治療機器があります。

腹圧性の尿もれがひどい場合は手術となることがありますので、専門医療機関に紹介します。

溢流性の尿失禁の場合はまずは尿を外に出し膀胱をからにする処置が必要となります。